2001年10月1日

この日 阪神タイガース 背番号6番 和田 豊選手は17年間の現役生活にピリオドを打った。
1番セカンドでスタメン出場の和田選手は、長年慣れ親しんだ甲子園球場のグラウンドに立った。
記念すべき引退試合は宿敵・読売ジャイアンツとの一戦。
この試合の前に、監督辞任を発表したジャイアンツ長嶋監督にとっても最後の試合となった。
同じ郷里・千葉県出身の長嶋監督は、野球少年だった和田選手のあこがれの存在だった。
最後の戦いにふさわしい伝統の一戦になった。

  

和田 豊選手のご長男・優輝くんの始球式で試合は始まりました。
星野伸之投手を思わせるスローカーブで巨人・仁志選手からストライクを捕りました。



長嶋監督にとって最後のオーダー
そして、和田 豊選手にとっても最後のスターティングメンバー

 

初回はセカンドゴロに倒れた和田選手だったが、
3回は1739本目のライト前ヒットで出塁!
このヒットを打ったボールが入来投手に返ったとき、
1塁の清原選手は入来投手からそのボールを受け取り、そっと和田選手に渡した。
敵、味方の区別無く、大先輩に敬意を表する清原選手に胸が熱くなりました。

 

次の打者、赤星選手がセンター前ヒットを打ち、和田選手は一気に三塁へ

 

1アウト1,3塁のチャンスに3番・濱中選手はセンターへ大きな犠牲フライ
和田選手が先制のホームへゆっくり帰った

 

先発の井川投手がフォアボールを出してのピンチにマウンドに駆け寄りアドバイス
井川投手が和田選手に関してこんな話をしていた。

プロ入り初勝利を決めた99年5月19日の広島戦(米子)ではバックに和田がいた。
「和田さんが声をかけてくれていい投球できました。
でも、和田さんがベンチに下がってから、打たれ出して…」
和田が引退を発表した21日、そう明かした。

 

そんな井川投手の勝利を確定してくれたのも、やはり、和田選手だった。
5回の攻撃、先頭の和田選手はフォアボールを選んで出塁。
続く赤星選手はショートゴロで併殺となりそうなのを、
セカンドへ懸命に走った和田選手をアウトに出来ず、ファーストの赤星選手も足でセーフになった。
濱中選手はレフトフライに倒れるが、桧山選手はフォアボール。
1アウト満塁のチャンスに、和田選手と同じ年、大学4年からのつきあいの
広澤選手がライト線へ2点タイムリー。
和田選手、赤星選手と連続してホームへ帰り、
今岡選手も左中間へ2点タイムリーとこの回、一気に4得点。
井川投手の援護に、和田選手の引退試合に全員の気迫が集中した。



慣れ親しんだセカンドのポジションで和田選手は何を感じていたのだろう...